ルノー・日産連合、部品共有化でコスト削減へ 年間160万台・計14モデル

2013年6月21日 12:33

 ルノー・日産自動車連合は19日、車両生産における新たな手法「コモン・モジュール・ファミリー(CMF)」を発表した。

 CMFは、エンジンコンパートメント、コックピット、フロントアンダーボディ、リアアンダーボディ、電気/電子アーキテクチャーといった互換性のあるビッグモジュールのかたまりをベースに、ルノー・日産連合の車両において1つまたは複数のセグメントをカバーするエンジニアリング・アーキテクチャー。単一のプラットフォームの共用をさらに進め、商品レンジを拡大する。複数のプラットフォームに共通したモジュールを増加させることにより、コンポーネントを標準化し、プラットフォームごとの台数を増やすことができる。

 CMFは、2013年から2020年の間に段階的に、ルノーと日産の車種への適用を拡大していく。まずコンパクトとラージセグメントに、続いてそれ以外のセグメントにも適用していく。

 具体的には、ルノー・日産連合の年間160万台の車両、14モデル(ルノーグループ:11モデル、日産:3モデル)をカバーする。最初の日産車は、2013年後半に発売される「ローグ」、「キャシュカイ」、「エクストレイル」の後継車となる。また、最初のルノー車は、2014年後半に発売される「エスパス」、「セニック」、「ラグナ」の後継車となる。

 ルノー・日産連合はCMFの導入により、相乗効果、ボリュームの共有、スケールメリット、リスクの共有を行うことで、すべてのアイテムの経費を軽減する。具体的には、1モデルあたりのエントリーコスト(商品開発と工程開発に要する費用)を平均30~40%削減し、さらに、ルノー・日産連合全体の部品コストを20~30%削減する。

 CMFは、ルノー・モデュス/クリオと日産マイクラ用に開発されたBプラットフォームにより達成した削減効果と比較しても、車両生産台数や販売地域に関して、ルノー・日産連合として前例のないスケールメリットを生み出すという。

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