円キャリー取引再開の号砲

2013年6月21日 08:00


*08:00JST 円キャリー取引再開の号砲
昨日、米連邦準備制度理事会(FRB)がついに量的緩和策の出口戦略のプランを示した。これまで米量的緩和策の行方には不透明感があったが、これでその輪郭がかなり明確になった。今後も指標等を見ながら紆余曲折はあろうが、確実に出口に向かって一歩一歩進み始めるだろう。こうなると、世界で最も流動性を供給するのは最近「異次元の金融緩和」を開始した日本銀行ということになる。日本が世界一低利で大量の資金を供給するという構図となれば、何が始まるのかは明らかだ。かつてその名を世界に轟かせた「円キャリー取引」である。FRBの出口戦略の提示は、円キャリー取引再開の号砲でもあるのである。《YU》

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