「茶湯」×「現代アート」で日本独自の美を浮き彫りに - 「一品更屋展」

2013年6月20日 17:55

茶を飲むという行為や、茶を点てるプロセス自体を美として捉える「茶湯(ちゃのゆ)」。その「茶湯」と「現代アート」が融合した展覧会、「一品更屋展」が、2013年6月27日(木)から7月21日(日)までの期間、hpgrp GALLERY TOKYOで開催される。


[ この記事の画像を見る ]


日本で「茶湯」が流行し、侘び、寂びといった独特の美意識が成立したのは、16世紀のこと。そこから茶を飲むという生活習慣を超えた「芸術としての茶」が生まれた。


それから数百年たった今日、主催者である更屋蔦左衛門と尾木原暁子によるユニット「一品更屋」を中心に、16世紀の茶湯が持つ革新性を再度見直し、新たな日本の美のあり方を探る「現代茶湯」の活動が活発化している。


そうして茶湯の文化が見直される中、開催されるのが、この「一品更屋展」。ギャラリー自体が「現代の茶室」に見立てられ、参加作家の手がけた茶道具、中国茶器、ティーセットと現代美術作品が垣根なく混在する。


会場では、展示を通して「茶文化」と「アート」の共通点や差異、接合点などが明らかに。さらに、実際にゲストを招いての茶会も開催され、直に茶湯の世界を感じることができる。


関連記事

最新記事