三井造船、米国向け化学プラントの基本設計業務を受注
2013年6月18日 11:49
三井造船は17日、Sasol North America, Inc.が米ルイジアナ州レイクチャールズに建設を予定する石油化学コンプレックス向けの低密度ポリエチレン(LDPE)製造設備の基本設計業務(FEED)を受注したと発表した。
米Sasolは、ルイジアナ州レイクチャールズに世界最大規模のエチレンプラントと誘導品プラントの建設を計画しており、LDPEプラントにはExxonMobil Chemical Technology Licensingのプロセスが採用される。三井造船は、ExxonMobil Chemical Technology LicensingのLDPE案件の実績を多数有しており、その実績と技術力が評価された。
今回三井造船が設計を実施する計画は、年産能力42万トンのLDPEプラントを建設するものであり、基本設計業務は2013年11月の完了を予定している。昨今のシェールガス開発に端を発する北米石油化学プラントの建設投資動向が注目を集めており、今回の案件は昨年12月のKuraray America Inc.向けポバール樹脂生産設備新設に次ぐシェールガス開発関連の案件受注となる。
三井造船は、1980年代半ばより北米における石油化学プラントの建設実績を有しており、今後も同地域での受注活動を積極的に展開していく方針。