【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】モブキャスト株価は直近安値から5割高と強さ光る、プロ野球、サッカーゲームとも好調
2013年6月17日 14:40
■会員数320万人突破
ソーシャルゲームのモブキャスト <3664> (東マ)の17日株価は64円高の1680円と前週末の104円高に続いて買われている。去る7日の直近安値1120円から50%高と快調な戻りである。今期好業績見通しで、高値圏回帰の展開が期待されるだろう。
プロ野球ゲーム「モバプロ」やサッカーゲーム「モバサカ」などスポーツ分野に特化して、モバイル向けSNSのモバイルスポーツメディア「mobcast」運営とソーシャルゲーム開発を展開している。自社ゲーム開発を強化するとともに、プラットフォームを開放して外部ディベロッパー製のゲーム配信と海外展開を強化している。13年4月末時点で「mobcast」会員数は320万人を突破した。
今期連結業績見通しは売上高が80億円、営業利益が17億50百万円、経常利益が17億円、純利益が10億円としている。連結初年度のため前期との比較はできないが、実質的に大幅増収増益の見込みだ。3月に配信開始した自社制作のプロ野球選手育成ゲーム「モバプロスカウト」や外部ディベロッパー製ゲームの配信本格化などで新規会員数が増加し、2月に子会社化したモブキャストイーシー、韓国でのプラットフォーム展開なども寄与する見込みだ。
12年7月に配信開始したサッカーシュミレーションゲーム「モバサカ」については、5月14日に国内会員数が50万人を突破したと発表し、6月3日には「モバサカ」韓国版の会員数が67日目で20万人を突破したと発表している。14年のサッカーW杯開催に向けて一段と人気が高まりそうだ。
株価の動き(効力発生日6月1日で1株を2株に株式分割)を見ると、5月8日の年初来高値2400円から反落し、急騰後の反動局面となった。6月7日には1120円まで急落する場面もあった。ただし足元では1600円台まで回復して出直り感を強めている。
6月14日の終値1616円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS147円91銭で算出)は10~11倍近辺である。日足チャートで見ると、6月7日の急落場面で長い下ヒゲを付けて下値確認の形となり、足元では25日移動平均線を回復してきた。週足チャートで見ても、26週移動平均線近辺で下ヒゲを付けて反発した形である。調整一巡して出直り展開が期待されるだろう(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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