米映画制作会社、「Happy Birthday to You」の著作権は無効として音楽出版社を提訴
2013年6月16日 13:14
誕生日を祝って日本でもよく歌われる「Happy Birthday to You」だが、著作権は米音楽出版社 Warner/Chappell Musicが保有しており、テレビや映画などで演奏する場合は使用料を支払う必要がある。これに対して米映画制作会社 Good Morning to You Productions(GMTY)が著作権無効の確認と使用料の返還を求めるクラスアクション訴訟を提起した(訴状、The New York Timesの記事、The Hollywood Reporterの記事、TOKYO Webの記事、本家/.)。
Happy Birthday to Youは、1924年に出版された楽譜に歌詞が掲載されていることと、ピアノ編曲譜が1935年に出版されたことを理由に著作権保護期間が存続しているとされている。一方、訴状によれば原曲となった「Good Morning to All」は1893年に著作権登録がされており、1921年には保護期間が終了しているという。また、1900年代の初めには、人々がGood Morning to AllのメロディーにHappy Birthday to Youの歌詞をつけて歌っていたとの資料も残されているとのこと。
GMTYはHappy Birthday to Youのドキュメンタリー映画を制作する際、Warner/Chappell Musicに1,500ドルを支払って楽曲の使用契約を結んだという。訴状では、Warner/Chappell Musicの著作権を無効とすること、Happy Birthday to Youをパブリックドメインと認めること、これまでWarner/Chappell Musicが不正に得た数百万ドルにのぼる著作権使用料を各使用者に返還することを求めている。 スラッシュドットのコメントを読む | YROセクション | 映画 | YRO | 著作権 | アメリカ合衆国 | 音楽
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