【株式評論家の視点】海外投資家は現物で3週間ぶり買い越し、先物も連続買い越しに注目、日経平均ダブル底形成へ

2013年6月15日 17:04

<相場展望>(6月17~21日)

  14日のNYダウは前日比105ドル安の1万5070ドルと、反落した。つれて、CMEの円建て日経平均先物相場も1万2515円と、14日の大証の日経平均先物相場の引値1万2770円を下回って帰ってきた。17日の週明け相場は、厳しい始まりになりそう。

  NY市場で一時1ドル=93円台に突入するなど、ここへきて為替市場が波乱を強めている。チャートなど、目先の底値を示唆するものがなく、ファンド筋の動きに不安定な動きとなっている。ただ、市場では円高トレンドに転換したとの声はあまり聞こえない。まだ円安相場のトレンド下の調整との見方が支配的のようだ。

  14日の日経平均のSQ値は1万2668円となった。14日の東京市場ではそれを上回る水準で引けており、相場は出直りへの手掛かりを掴みつつある。東証発表の投資家別売買状況では、海外投資家は6月第1週(6月3日─6月7日)に1608億円の買い越しに転じた。3週ぶりのことになる。大証発表の日経平均先物についても海外投資家は6月第1週に765億円買い越した。こちらでは2週連続の買い越しになる。

  日経平均のチャートもダブル底形成のパターンに入ってきた。6月第3週は、6月第2週での底入れを感じつつ、SQ明けという環境好転も手伝って、出直り相場への第一歩を記す週になると見ている。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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