ホンダ、北京で技術戦略発表会を実施 中国で3年以内にHV生産開始など発表

2013年6月14日 17:31

 ホンダの中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司(HMCI)は14日、ホンダの中国における四輪車生産販売合弁会社である広汽本田汽車有限公司と東風本田汽車有限公司との3社合同で、中国・北京にて、中国における今後の技術戦略の方針、新機種投入計画、研究開発の現地化強化について発表した。

 環境技術については、走りと燃費を高次元で両立させる新世代パワートレイン技術群「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」を適用した新型「アコード」および「JADE(中国名:傑徳)」を今年9月に発売する予定だと発表。適用モデルは順次拡大していく。「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」によりFUN性能をさらに進化させながらも、同時に中国の厳しい燃費規制を率先してクリアすることを目標としている。

 また、ハイブリッド車の開発・生産・部品調達を中国国内で行うための体制を整え、より購入しやすい価格で顧客に提供することを目指す。中国国内でのハイブリッド車の生産については3年以内の開始を目標としているという。

 安全技術では、追突軽減ブレーキ(CMBS:Collision Mitigation Brake System)、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、レーン・ウォッチ(LaneWatch)、アクティブコーナリングライトなどの衝突回避・予防安全の先進技術を新型アコードから実用化し、順次適用モデルを拡大していく。

 快適技術では、今月発売予定の新型車「CRIDER(中国名:凌派)」にスマートフォンと連動するディスプレイオーディオを搭載し、快適な運転のための情報を提供していく。また、テレマティクスサービス「HondaLink」を中国に3年以内に提供する予定。

 また、ホンダは中国での開発体制をさらに進化させ、デザイン、設計、走行テストなどの開発を中国で完結できる体制を整えていく。すでに中国で新しいモデルの開発を開始している。また、商品だけでなく、パワートレインなどのコア技術においても、中国に最適な技術を提供できる体制をより強化していく。

 「CRIDER」は中国専用モデルとして中国人スタッフ主体で開発された。また、「JADE」は中国市場をメインターゲットとして開発された。今年、これら新機種の発売を予定している。さらに、2015年末までに12モデルの新機種を中国に投入する予定。

 HMCIの倉石誠司総経理は、「商品や技術をさらに進化させ、中国のお客様に喜んでもらいたい。今後ホンダは、新技術導入と研究開発の現地化の推進を加速させ、2015年末までに中国市場において年間130万台の販売を目指す」とコメントしている。

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