「アベノミクス」の不確定性が高まる、少子高齢化で成長目標達成は困難=中国メディア
2013年6月13日 10:50
*10:50JST 「アベノミクス」の不確定性が高まる、少子高齢化で成長目標達成は困難=中国メディア
中国紙の「東方財富網」はきょう13日、大胆な金融緩和など進めている安倍政権の経済政策「アベノミクス」について、昭和恐慌を回復させた1930年代の高橋是清氏の財政政策に酷似していると分析。ただ、現在の負債状況や人口構成が1930年代とは大きな違いがあり、「アベノミクス」の不確定性が高まっているとの見方を示した。
同紙は、経済特区の設立や投資拡大、外資を誘致するなど安倍政権が打ち出した中長期的な構造改革計画を評価。ただ、現在の高齢者の人口比率は23%まで上昇し、対国内総生産(GDP)の政府負債比率は1930年代の50%から232%(2012年末)まで膨らんでいると指摘した。若年人口の構成割合が高かった1930年代には大胆な金融緩和策が効果的だったが、現在の人口構成や負債状況では、アベノミクスは成功するとは限らないと分析した。
さらに、2%のインフレ目標は長期金利の上昇につながりやすいため、企業の資金調達コストが上昇するほか、日本の債務負担率が一段と拡大する危険性があると警告された。《ZN》