日本郵船と伊藤忠、ブラジル沖FPSO事業にて原油生産を開始
2013年6月12日 17:35
日本郵船と伊藤忠商事は12日、両社がブラジル沖BM-S-11コンソーシアム向けに投入したFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)が、6月6日に原油生産を開始したと発表した。
「FPSO Cidade de Paraty」と命名された同FPSOは、ブラジル沖合超大水深プレソルト層にあるLula(ルラ)油田の開発に投入されている。日本郵船と伊藤忠商事が出資して設立された合弁会社(日本郵船59.32%、伊藤忠商事40.68%)が、SBM Offshore社(オランダ)、Queiroz Galvao Oleo e Gas社(ブラジル)と共同で設立した合弁会社によって保有され、開発オペレーターであるペトロブラス社に対して20年間の長期用船ならびに操業を請け負うオペレーション・サービスを提供する。
ブラジル近海ではプレソルト層鉱区で大型油ガス田の発見が相次いでおり、巨大な埋蔵量が世界的な注目を集めている。日本郵船と伊藤忠商事は同FPSO事業を通じ、今後一層の拡大が見込まれる海洋資源開発に寄与していく。