NASA、宇宙赤外線背景放射実験ミッションを打ち上げ
2013年6月10日 13:30
アメリカ航空宇宙局(NASA)は6月5日、宇宙赤外線背景放射(CIB)実験装置を載せた小型観測ロケット「ブラック・ブラント12(Black Brant XII)」を、ワロップス飛行施設から打ち上げた。
打ち上げられたロケットは順調に飛行し、高度約570kmまで達し、観測データが受信され、打ち上げ実験が成功した。
宇宙空間からはマイクロ波を始め、赤外線、X線など、様々な周波数の電磁波がほぼ均等に観測され、これらは総括して宇宙背景放射現象と呼ばれ、そのうち赤外線放射は宇宙赤外線背景放射(CIB)と呼ばれている。
最近の研究によれば、宇宙赤外線背景放射は宇宙最初の天体(第一世代星)から来る放射の可能性が高く、宇宙赤外線背景放射を詳細に分析することで、宇宙進化の初期段階であるダークエイジの解明につながると考えられている。
写真=NASA。
■Black Brant XII Sounding Rocket Launched From Wallops
http://www.nasa.gov/centers/wallops/news/ciberlaunch.html
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