中国、「神舟十号」の打ち上げは明日18時38分

2013年6月10日 17:15

  中国の有人宇宙プロジェクトは北京時間6月10日15時(日本時間16時)に記者会見を行い、有人宇宙船「神舟十号」を載せた長征二号Fロケットの打ち上げについて、6月11日に実施すると正式に発表した。

  発表によると、「神舟十号」の打ち上げを予定通り北京時間6月11日17時38分(日本時間18時38分)に実施するという。本日の午後に燃料充填を開始し、打ち上げに向けての最終準備は既に始まっている。

  また、「神舟十号」に搭乗する3名の宇宙飛行士も発表され、船長は聶海勝(Nie Haisheng)宇宙飛行士が務め、フライトエンジニアには張曉光(Zhang Xiaoguang)宇宙飛行士と王亜平(Wang Yaping)宇宙飛行士が務める。なお、王氏は女性宇宙飛行士である。

  「神舟十号」の飛行期間は15日間で、中国宇宙ステーションの実験第一号機「天宮一号」とドッキングし、3名の宇宙飛行士が「天宮一号」の内部に入り、部品交換や科学実験、宇宙からの授業などを行う予定となっている。なお、「神舟十号」は「天宮一号」に訪れる最後の有人ミッションとなる。

  中国は現在、独自の宇宙ステーション計画を進めており、2015年までに「天宮二号」と「天宮三号」を打ち上げ、最終的に2020年までに中国初の宇宙ステーション「天宮」を完成させる計画となっている。

 ■我国将于6月11日17時38分発射神舟十号飛船
http://www.cmse.gov.cn/news/show.php?itemid=3336

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