マツダ、マレーシアで専用車体工場を取得 車両組立工場も着工
2013年6月5日 17:28
マツダは5日、マレーシアにおける現地組立体制の強化策として、同国の生産販売統括会社「マツダ・マレーシア」によるイノコム社所有のマツダ車専用車体工場の取得および車両組立工場の建設について発表した。
なお、「マツダ・マレーシア」はマツダとベルマツモーター社との合弁会社(マツダ70%、ベルマツモーター社30%)で、イノコム社はマツダ・マレーシアが生産委託している現地資本の自動車製造会社。
マツダ車専用の車体工場は、「マツダ・マレーシア」が所有権を取得する前提でイノコム社が同社敷地内(ケダ州クリム)に建設し、2013年4月より操業している。今回、「マツダ・マレーシア」が所有権を取得することで、マツダによる生産計画や品質管理などを柔軟に対応・反映することが可能となる。なお、所有権の取得は2013年中を予定している。
また、車両組立工場は、「マツダ・マレーシア」の工場として車体工場と同じ敷地内に2013年5月下旬に着工しており、来年春に完成・稼働する予定。完成後は、現在イノコム社の工場で組み立てている「CX-5」を移管する計画。
マツダは、これらの現地組立体制の強化に伴い、合計で約1億リンギット(約30億円)を投資し、将来的には市場動向や生産車種の拡大などにより年間2万台規模の生産を目指していく。
現在マツダは、マレーシア向けの「Mazda3」(日本名:「マツダ アクセラ」)と「CX-5」の現地組立を行っており、それぞれの車種で年間3,000台を生産する計画。なお、現地生産した「CX-5」は今月から販売を開始している。