ご当地ナンバーに地域振興効果?
2013年6月5日 16:06
*16:06JST ご当地ナンバーに地域振興効果?
国土交通省が公募している「ご当地ナンバー」の第2弾に、東京都杉並区が申請したことが明らかになった。東京都では既に世田谷区が申請している。
通常、自動車のナンバープレートは管轄の自動車検査登録事務所によって決まるが、「ご当地ナンバー」は、地域振興や観光振興などの観点から、新たな地域名表示を認められたものだ。
第1弾として、2006年から2008年にかけて「富士山」「仙台」「会津」「つくば」「那須」「高崎」「川越」「成田」「柏」「金沢」「諏訪」「伊豆」「豊田」「岡崎」「一宮」「鈴鹿」「堺」「倉敷」「下関」の全国計19の地域に導入されたが、全国各地から強い要望があるため、追加公募することになった。応募受付期間は6月28日まで。
地域特性や経済圏等に関して、他の地域と区分された一定のまとまりのある地域で、広く一般に認知された地域であること。また、対象地域内の登録自動車数が10万台を超えており、地域振興などの観点から具体的な活用方策が明示されていることや対象地域において地域住民の具体的ニーズがあることなどの基準がある。
追加する新ナンバーはいくつ認められるかは未定だが、今夏に決定、2014年度中を目途に導入される。
アンケートを実施することにより、当該地域の住民や自動車ユーザー、関係団体などが賛成多数であることを確認しているが、ナンバープレートを変更することだけで地域振興や観光振興に効果があるのかははなはだ疑問であり、単なる地域への愛着心の表現方法にとどまらないことを望むばかりだ。
《YU》