NTTコム、香港で大型データセンターを提供開始 金融機関向けに最適

2013年6月3日 12:48

 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、中国・香港の九龍半島東部の将軍澳(チュンクワンオウ)地区に建設した「香港 ファイナンシャル データセンター」を、5月31日より提供開始した。

 香港で3拠点目となる同データセンターは、総延床面積約7万m2(6,000ラック相当)とNTT Comグループのデータセンターでは最大規模を誇り、業界最高の品質水準であるTier IVに対応した高い信頼性を備えている。

 また、同データセンターには、アジア主要都市を結ぶ高信頼・低遅延の大容量光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」が直接陸揚げされており、そのままサーバールームと直結している。これにより、同データセンターの利用者は、アジア主要都市と同データセーターを結ぶ専用線サービス「Arcstarグローバル専用サービス」を従来より低遅延かつ低コストで利用できる。さらに、日米間を最低遅延で結ぶPC-1ケーブルを組み合わせることで、シカゴ(米国)~東京~香港~アジア主要都市間において業界最速クラスのネットワーク環境を実現する。

 加えて、同データセンターは香港証券取引所至近に立地するため、100万分の1秒を争う金融商品の高頻度取引などを扱う金融機関の顧客は、より低遅延で安定したICT基盤を構築できる。

 なお、NTT Comは、2011年10月に策定した「Global Cloud Vision」に基づき、同データセンターをクラウドサービスの主要基盤としても活用していく。

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