9年前に開発が中止された遺伝子組み換え小麦が米オレゴン州の農場で自生

2013年6月1日 15:18

米オレゴン州の農場で、自生している遺伝子組み換え小麦が発見され、農林水産省はオレゴン州産が含まれる「ウエスタン・ホワイト」の輸入を当面停止することを明らかにした(毎日jpの記事MSN産経ニュースの記事NPRの記事本家/.)。

発見された遺伝子組み換え小麦は米モンサント社がオレゴン州などで試験栽培していたもので、グリホサートを使用した除草剤に強い品種だという。ただし、開発は9年前に中止され、市場に出回ることはなかったという。遺伝子組み換えによるグリホサート耐性作物は大豆やトウモロコシなどが栽培されており、食べても安全とされているが、どの程度遺伝子組み換え小麦が広がっているのか、栽培されている小麦に混ざっているのかなどについては不明だ。米国で生産される小麦の半数は輸出されているが、遺伝子組み換え作物の輸入を禁じている国も多く、今後の影響が懸念される。米農務省(USDA)ではモンサント社の管理体制に問題がなかったかなども含めて調査を行っているとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 日本 | バイオテック | サイエンス | アメリカ合衆国

 関連ストーリー:
モンサント社の「ターミネーター」種子が帰ってくる(かもしれない) 2013年02月21日
遺伝子組み換え作物の多くに、ウィルス遺伝子「Gene VI」感染が見つかる 2013年01月24日
モンサント社の特許からは逃げられない? 2012年04月09日
中国で食糧法制定の動き、「遺伝子組み換え作物の実験台」を防ぐため? 2012年03月05日
遺伝子操作された菜種、野生種に広がる 2010年08月10日
遺伝子組み換えトウモロコシ、肝機能や腎機能への悪影響が認められる 2010年01月18日
仏政府、遺伝子組み換えトウモロコシの栽培を禁止 2008年02月13日

 

関連記事

最新記事