値幅としては調整一巡感、反転のキッカケ待ち/クロージング

2013年5月31日 17:05

[クロージング]

16:42JST 値幅としては調整一巡感、反転のキッカケ待ち

 日経平均は反発。185.51円高の13774.54円(出来高概算41億5000万株)で取引を終えた。30日の海外株高や、寄り付き前に発表された4月の鉱工業生産指数(速報値)が市場予想を上回ったことも買い安心感に。さらに、昨夕に公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、運用手法を弾力化する方向で検討に入ったとの一部報道も材料視された。

 しかし13800円を回復して始まった日経平均は、前場半ばに13900円を回復し、前引けにかけて13800円、後場寄り付き直後には13700円を割り込み、大引け間際に13900円を回復したが、大引けは13700円台と、先物に振らされる相場展開だった。また、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>など指数インパクトの大きい値がさの一角がけん引しており、規模別指数では大型株指数のみがマイナスだった。

 先物市場では100-200円が瞬時に動いてしまうため、押し目狙いの資金も入れづらいようである。今週はさすがに売り方優勢の相場展開だったが、一部の銘柄で急動意をみせているものもあり、個人の物色意欲は強いと考えられる。もうしばらくは混乱からの収束に向けた動きを探る展開が続きそうだが、値幅としては調整一巡感が意識されるため、キッカケ待ちとなる。

関連記事

最新記事