【銘柄フラッシュ】ラクーンが一段高となり神栄や群栄化学は値を保つ

2013年5月30日 16:36

  30日後場は、円高などで株価指数の先物に売り増加とされ、日経平均は大引け間際に770円80銭安の1万3555円66銭まで下落。日経平均との相関度の高いファーストリテイリング <9983> は11%安の4150円安、京セラ <6971> は6%安の590円安、ファナック <6954> は4%安の630円安。この3銘柄で日経平均を220円近く下げた計算。また、東証マザーズ市場は185銘柄のうち値上がり銘柄数が18。JASDAQ市場はスタンダード861銘柄のうち112が高い。

  前場ストップ高の群栄化学工業 <4229> は全体の下げに押されながらも3Dプリンター関連株との見方で13.3%高と堅調維持。サカイ引越センター <9039> (大1)は全体相場が冴えないときに北浜銘柄が物色されるケースとされて低PERなどがいわれ6.7%高。さる23日に日経平均1143円安となった日に高かった小野薬品工業 <4528> (大1)も堅調で0.4%高。

  材料株は資金退避の動きも加わって活況。前引け後に株主優待の拡充を発表した東洋ビジネスエンジニアリング <4828> (東2)は後場20.3%ストップ高買い気配。電子商取引のラクーン <3031> (東マ)は9.8%高となり、大型物流施設の完成前の契約がインターネット通販会社などを中心に増加と伝えられて戻り拡大。

  フライトシステムコンサルティング <3753> (東マ)は前場の13.7%高からダレたものの、株式分割を好感して3.9%高。ユニバーサルソリューションシステムズ <3390> (JQS)も株式分割の発表を好感し一時下げたものの前場の12.1%高から20.6%ストップ高。衛星画像などのイメージワン <2667> (JQS)は米投資ファンドの大量保有が言われて後場も17.7%ストップ高。

  東証1部の値上がり率1位は神栄 <3004> の17.3%高となり本日付で注意喚起銘柄の解除を好感し前場の2位27.0%ストップ高からはダレたもののランクアップ、2位には東京特殊電線 <5807> の13.9%高が入り大胆な構造改革など材料に軽量株妙味を発揮し後場寄り後に一時43%高、3位は群栄化学工業 <4229> の13.3%高となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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