米バーモント州政府、悪質な「パテントトロール」に対し行政訴訟を行う
2013年5月27日 18:18
あるAnonymous Coward 曰く、 米国・バーモント州にて、悪質なパテントトロール企業に対する史上初の訴訟が行われる(arttechnica、バーモント州リリース、本家/.)。パテントトロルは、特許を買い集め、それによる特許使用料による収入を得ることだけを目的とした企業で、日本では「特許ゴロ」などとも呼ばれている。
昨年末、秘密主義のパテントトロール企業が全米の中小企業に対して活発な活動を開始した。このパテントトロール企業は、MPHJ Technologiesなど多数のペーパーカンパニーから構成されている。彼らはスキャナに関する特許を主張し、ターゲットとする中小企業に対し、労働者1人当たり900~1,200ドルの特許使用料を要求したという。
しかし、彼らが中小企業をターゲットにしたのは間違いだったようだ。この中には発達障害などを支援する慈善団体も含まれており、対象となった中小企業を怒らせるだけでなく、結果として政治家を動かす結果となった。バーモント州検事総長William Sorrelは、MPHJ(と関連企業)がバーモント州の消費者保護法に違反しているとして史上初の提訴を行った。さらにバーモント州議会では、パテントトロール対策のための新法についても署名が行われている。
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