GSユアサ、ベトナム子会社の二輪車用鉛蓄電池生産能力を増強

2013年5月22日 12:35

 GSユアサは21日、同社のベトナムにおける連結子会社ジーエスバッテリーベトナム社(以下GSV社)が、ビンズン省の本社工場があるベトナム・シンガポール工業団地(以下VSIP)内に新たに二輪車用鉛蓄電池の組立工場用地を確保し、二輪車用鉛蓄電池の生産能力を倍増することを決定したと発表した。

 ベトナムでは二輪車の普及が進み、特に取り換え用電池を販売する補修市場は経済鈍化の影響を受けにくい安定した市場として成長を続けている。GSV社は新車メーカーへの供給に加え、VRLA形(制御弁式)鉛蓄電池を補修市場へ積極的に投入し、高品質、高級なブランドとして市場に浸透させてきた。2010年からはVRLA形鉛蓄電池の販売を飛躍的に伸ばし、ベトナム国内における2012年の二輪車用鉛蓄電池の販売数量は580万個、ベトナム国内シェアは60%に達している。

 2013年以降も二輪車用鉛蓄電池の補修市場における販売個数は着実に増加が見込まれている。GSV社は早急に増産体制を整えるため、2013年4月に400万ドルを投資し、VSIP内に約2万m2の土地と約7500m2の建屋を購入し、現在土地使用権の譲渡手続きを行っている。2013年内の稼働を目指し、二輪車用鉛蓄電池の生産能力を現状の約600万個から2017年までに約1300万個まで順次増強していく計画。また、増産に伴う設備投資額は2017年までに総額15億円程度を予定している。

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