全日空、沖縄貨物ハブの新規路線を開設 来年4月には貨物事業会社を設立

2013年5月17日 18:20

 全日本空輸(ANA)は17日、2013年7月以降、機材稼働率の向上や日本貨物航空からのチャーター機材などを活用し、沖縄ハブの新規路線開設を含めフレイターネットワークを拡充すると発表した。

 これまでANAの保有する貨物専用機で運航していた成田=沖縄線を日本貨物航空の機材にてチャーター運航することにより、ANAの貨物専用機(B767-300F)による成田-中部-沖縄(片道)、沖縄-青島(片道)、成田=広州の新設、関西=台北の再開を実現する。これによって、高速輸送を提供する沖縄からの貨物便就航地点は合計10地点となり、ますます便利なネットワークとなる。

 中部空港への貨物便就航は2008年以来となるが、中部空港と沖縄ハブがつながることで、自動車産業をはじめとした名立たる製造業が集積する日本有数の工業地帯から出荷した貨物が、翌朝にはアジアの各空港に到着することが可能となる。

 2013年度末には10機目となるB767-300F貨物専用機を受領し、「事業の更なる拡大」「ネットワーク強化と付加価値戦略の更なる推進」「徹底的な品質向上」の実現を目指す。

 加えて、2014年4月には、今後の事業拡大に向けた基盤強化を目指し、エアラインセールス・上屋ハンドリング・フォワーディング等の貨物事業を一体的に運営する新たな「貨物事業会社」を設立する。マーケティング機能や品質・顧客のフォロー体制の強化および間接業務の削減など、貨物部門における様々なテーマをスピード感をもって実現できる体制を整備する。

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