廉価な中国語版MS Officeプロダクトキーで日本語版Officeを有効化、ライセンス的にはどうなの?

2013年5月14日 17:58

あるAnonymous Coward 曰く、  ITmediaの「萩原栄幸の情報セキュリティ相談室」にて、正規の中国語版MS Officeのライセンスキーを使って、日本語版のMS Officeをアクティベートする話が話題になっている。

 現在、オンライン通販サイトなどでは「並行輸入品」として、正規の中国語版MS Officeが低価格で販売されている。当然ながらこれを普通にインストールすると中国語版のMS Officeがインストールされるのだが、日本語版のMS Officeの体験版をMicrosoftのWebサイトからダウンロードしてインストールし、中国語版MS Officeのプロダクトキーでアクティベートを行うと、日本語版のMS Officeが利用できるようになる、ということらしい。

 ライセンス的には微妙な話なのだが、先の記事の著者が日本マイクロソフトに確認したところ、

 「当社ではそれが合法か違法か判断しかねます。もし不審な点があれば、中国のマイクロソフトに確認してください」

 という、「不正ではないらしい」という結論になってしまったそうだ。が、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項には下記の地域制限が記載されているので、正直なところ微妙な予感はする。

 地理的制約と輸出規制ソフトウェア パッケージに地域が記載されている場合、お客様はその地域でのみ本ソフトウェアをライセンス認証できます。また、お客様は、本ソフトウェアに適用されるすべての国内法および国際法 (輸出対象国、エンド ユーザーおよびエンド ユーザーによる使用に関する制限を含みます) を遵守しなければなりません。地理的制約および輸出規制の詳細については、 こちらのページ および microsoft.com/exporting をご参照ください。

 また、販売されているのは業務利用が禁止されている(そして日本では販売されていない)Home&Studentエディションなので、これを業務で利用するのは当然ながらアウトであると思われる。

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