凸版印刷、佐賀県に提供したICT教育支援システムを全国に向け販売開始
2013年5月14日 12:36
凸版印刷は14日、佐賀県に提供したICT教育支援システムを全国に向けて販売開始すると発表した。
凸版印刷は、校務管理・学習者管理・教材管理が一体になったICT教育支援システムを国内で初めて構築し、佐賀県教育情報システム「SEI-Net(セイネット)」に提供。2013年4月1日より校務管理システムの一部機能から運用を開始した。凸版印刷は同システムの他自治体への提供を2013年6月より本格的に開始する。
同システムは、佐賀県の「先進的ICT利活用教育推進事業」の一環として開発したもので、佐賀県全体における学力向上のための環境整備の1つ。
具体的には、小学校や中学校、高等学校に通う児童・生徒について、教職員が出欠管理や成績管理、保健管理などの情報をシステムに入力して専用のセキュリティサーバに蓄積。情報の授受は専用回線を通じて行うことで県教育委員会と市町教育委員会が連携し、児童・生徒一人ひとりの情報を小学校から高等学校にいたるまで一括して参照できるため、個人の進捗状況に合わせたより的確な指導が可能になる。
凸版印刷は、2013年秋までに佐賀県における校務管理システムのすべての機能と、学習管理・教材管理システムの稼動を目指す。また、現在の県立学校での利用に加え、順次、市町の公立学校の利用も拡大させていく予定。さらに、同システムをベースとしたICT教育支援システムを他都道府県、市町村の教育委員会へも提供し、2015年に15億円の売上を目指す。