会社更生手続中の太平洋クラブ、スポンサーとしてマルハンを選定
2013年5月14日 11:46
ゴルフ場運営会社の太平洋クラブは、2012年10月31日に東京地方裁判所より更生手続開始決定を受けて以降、管財人においてスポンサー選定手続を行ってきたが、5月13日にスポンサーとして株式会社マルハンを選定し、同社との間でスポンサー契約を締結したと、13日に発表した。今後はスポンサーからの支援のもと更生計画案を策定し、引き続き太平洋クラブグループの事業再生を目指す。
マルハンが提案した太平洋クラブグループの事業支援に関する内容の重要なポイントは、「債権者への弁済の最大化」「クラブ組織とクラブ運営の民主化を図るために一般社団法人を設立」「従業員の雇用確保」の3点。これらの内容がスポンサーとして最も適切と評価され、東京地方裁判所の許可を得てスポンサー契約の締結に至った。
マルハンはスポンサー契約に基づき、更生計画案の可決・認可決定を前提条件として、太平洋クラブグループが新たに発行する株式の引き受け等によって合計270億円を拠出する。これにより債権者への弁済率10%を提供する。また、資金提供後の3年間における設備投資資金として17億円を提供する予定。
また、マルハンは、基本方針として「太平洋クラブ」ブランドを維持・向上することを目指す。会員のプレー権(優先料金設定や優先予約権など)も確保する。同クラブグループの従業員については、希望者全員を引き続き雇用するとともに、従来の給与水準を維持する予定。