アルマ望遠鏡のアタカマコンパクトアレイ、モリタアレイと名付けられる

2013年5月9日 14:10

 既に /.J でも何度か記事に登場しているアルマ望遠鏡だが、日本が開発を担当した直径 7 m のパラボラアンテナ 16 台すべての設置が完了した。この 16 台からなるアタカマコンパクトアレイ (ACA) の運用が開始される。そして ACA の別名が、故森田耕一郎教授の名前を冠した「モリタアレイ」となることがアルマ評議会で決定された (NHK「かぶん」ブログの記事国立天文台のプレスリリースより) 。

 森田耕一郎教授は、名古屋大学大学院在学時から複数のアンテナを組み合わせて一つの望遠鏡として動作させる「開口合成法」の研究に従事。2000 年代に入ってアルマ望遠鏡計画に参加、アルマ望遠鏡のシステム性能評価を行うチームのリーダーとして活躍していたが、2012 年 5 月 7 日に赴任先のチリ・サンティアゴ市内にて強盗事件に巻き込まれて急逝された。

 ハッブル宇宙望遠鏡やハーシェル宇宙望遠鏡など海外の天文学者の名を冠する望遠鏡は多くあるが、日本国外に設置される望遠鏡に日本人の名前がつくのは初めてとのこと。

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