ドル・円相場は製造業の為替想定レートに収れんされていくのか?/Miniトピック

2013年5月9日 15:04

[Miniトピック]

14:59JST ドル・円相場は製造業の為替想定レートに収れんされていくのか?

 2014年3月期における輸出企業の業績見通しは、円高是正の効果もあり、全般的に好調となることが予想されている。トヨタを基準にする(想定為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=120円)のは無理があるとしても、ドル・円相場が1ドル=95-100円程度で推移した場合、13年3月期の業績を上回る企業は多くなるはずだ。日本の製造業の業績回復は歓迎されるが、円安の恩恵を受けるのはせいぜい年末までと見るべきか。ドル・円は90円以下に向かう可能性は低いが、100円を大幅に超えることもないだろう。

 13年3月期の決算数字が出揃いつつあり、円安効果もおおむね確認することができた。株高のための円安の出番はひとまずなくなり、来年にかけては世界的な金融緩和の進展による本格的な金融相場が出現するかもしれない。円相場に大きな動きがなくても、株高は持続することになる。株高=円安の発想は転換する必要があるかもしれない。通貨に向かっていた投資マネーの多くは株式に向かうのではないか?

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