フィールズ:13年3月期連結決算は営業・経常利益とも増益、今期は最終大幅増益を見込む
2013年5月8日 04:26
■前期は、新ブランド「オッケー」(パチンコ機)の総発売元に、パチスロ機「バイオハザード5」が高い支持を得る
フィールズ<2767>(JQS)の前期13年3月期連結業績は、遊技機販売の事業でパチスロ市場に有力商品を投入。パチスロ販売台数が前年同期比約49,000台増の228,000台としたことが起因し、売上高1,081億41百万円(前年同期比17.3%増)、営業利益103億14百万円(同21.0%増)、経常利益102億68百万円(同18.6%増)、純利益47億20百万円(同21.2%減)と増収減益となった。
同社の主な取組みを見ると、コミックスの分野では、「ULTRAMAN(ウルトラマン)」は、単行本第1巻、第2巻を刊行、累計発行部数が40万部以上となっている。アニメーション、映画・テレビ分野では、13年4月にテレビアニメ「銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」の放映を開始した。インタラクティブ・メディア事業展開では、中でもソーシャル・ゲーム分野は、ゲームとしてのIP適正や市場での競合タイトルの飽和度などを鑑み、他のタイトルに対する優位性を高める新しいゲーム性などの企画開発に注力した。コンシューマープロダクツの事業展開では、保有するIPの商品ラインアップの強化や流通経路の拡大を進めると共に、IPと連動した商品のギミックの調査・研究、顧客への新しい新流通形態などの企画検討を進めている。パチンコ・パチスロの事業展開では、大手遊技機メーカーの新ブランド「オッケー」の総発売元として、パチンコ機の販売を開始した。また、パチスロ機では「バイオハザード5」が高い支持を得ており、パチンコ機の販売台数は約100,000台(前年同期比約133,000台減)、パチスロ機の販売台数は約228,000台(同約49,000台増)となった。
今期通期連結業績予想を見ると、コミックス、アニメーション、映画・テレビ分野では、キャラクターやストーリーを創出・育成のための投資を継続し、IPの最大化を図るとしている。マーチャンダイジング分野では、IPを活用した商品・サービスの提供を通じてファン層を拡大し、収益化を図るとしている。それにより、売上高1,200億円(前期比11.0%増)、営業利益125億円(同21.2%増)、経常利益125億円(同21.7%増)、当期純利益63億円(同33.4%増)と増収最終大幅増益を見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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