『男が愛する時』、愛の葛藤の始まり…テサンとジェヒの際立つ差
2013年5月3日 16:23
5月1日に放送されたMBCドラマ『男が愛する時』(脚本:キム・イニョン、演出:キム・サンホ)では、ソ・ミド(シン・セギョン)に対する二人の男、ハン・テサン(ソン・スンホン)とイ・ジェヒ(ヨン・ウジン)の相反する“愛の方程式”が描かれ、視聴者の関心を引きつけた。
テサンとジェヒ、最も大きな違いはミドの夢に対する理解度だった。幼い頃父親の事業失敗によって生活苦を強いられてきたミドは、自分の夢を捨て、お金を稼ぐ事だけを考えて生きて来た。
しかし、コンサート企画者という夢を持ち、密かに情報収集をしながら幸せそうな笑みを浮かべる彼女にとって、その夢は完全に消えてなくなってしまったわけではなかった。
テサンは、ミドの親友ウネが歌手のオーディションに向けて頑張っているという話を聞いて、「可能性のない夢は無駄なだけだ。特に芸能界やコンサート関係。自分を華やかに見せたいだけだろ?」と、理解不可能という態度を見せた。
また、ミドの夢が、単に“お金の心配から解放されること”だと考えている。ミドにないものを持っているテサンは、ミドがそれを自分と一緒に享受することを願い、すなわちそれがまさにテサンの“愛し方”だった。しかし、それはミドのプライドを傷つけるだけだった。
その反面ジェヒはミドの夢を覚えていて、まるで自分の事のように応援してあげた。夢を持つことは素晴らしいことだと語り、ミドがその夢を叶えることが出来るよう手伝い、また励ました。
中でもジェヒは、ミドと同じような環境にありながら努力の末成功したコンサート企画者キャリー・ジョー(イ・サンウン)の特別講義に参加できるよう配慮してやった。そのおかげでミドは、再び希望を持ち、夢に向かって準備をし始めた。
ミドが失くした手帳に対する“対処方法”にも、二人の男の差は確実に現れた。ミドがバスの中で失くした手帳は、彼女が幼い頃から夢について綴って来たノートでもあり、憧れのキャリー・ジョーのサインが書かれた大切な手帳だった。
これに対し「オレがもっといいのを買ってやるよ」と、高級手帳を買ってやれば済むものと考えたテサン。その反面、ジェヒは夜中にバスの車庫まで行って一生懸命その手帳を探した。
『男が愛する時』の甘いロマンスは終わった・・・。余りにも差のあるテサンとジェヒ、そしてその狭間で綱渡りをしているミド。視聴者たちの喉の渇きを癒してくれる正統派メロドラマは今始まったばかりだ。(翻訳:宮本りさ)