『男が愛する時』中盤以降の展開をもっと楽しむための4つの鑑賞ポイント

2013年5月2日 19:00

 ドラマ『男が愛する時』が本格的スタートを予告した。

 3週連続で視聴率1位を固守している『男が愛する時』(脚本:キム・イニョン、演出:キム・サンホ)は、現在中盤にさしかかり、更にその面白みに拍車をかけている。本記事では、これからの展開をさらに楽しむためのいくつかのポイントをご紹介する。

◆ハン・テサン(ソン・スンホン)の潜在的野獣本能

 第8話でテサンはク・ヨンガプ(イ・チャンフン)と対面した。焦点の定まらない眼差しと冷ややかな表情を見せたテサンは、前ボス(イ・ソンミン)が乗り移ったかのような口調でク・ヨンガプを窮地に追い込んだ。その姿は余りにも冷静で背筋がぞっとするようだった。

 「黙れ。その首がへし折られる前に」と言ったテサンの言葉は冗談なんかではなかった。また、ミド(シン・セギョン)を押し倒したク・ヨンガプの部下を野獣の眼差しで殴る姿は、胸の中の残酷さと怒りが爆発したかのようだった。

 テサンの中に潜在している野獣本能は、背筋がぞっとするほど冷ややかなものだった。テサンのこのようなオスの本能は、『男が愛する時』を極度の緊張状態に導く装置のようなものでもある。その対象が、自分が狂おしいほど愛している女性だったら言うまでもないだろう。

◆“オレって、いい旦那になると思わないか?”のプロポーズ・・・ ソ・ミドは果たして幸せだったか?

 テサンとミドは桜道を一緒に散歩した。4月のある春の日、二人は他のカップルと同じように幸せそうに見えた。テサンは微笑みながらミドにプロポーズした。「オレって、いい旦那になると思わないか?」と。

 テサンは、愛の完成は結婚だと信じている純粋な男。浮気した母親が連れて行った弟は消息さえ分からなくなっていた。そして父親はそのショックで死んでしまった。愛する女性ミドと一日も早く幸せな家庭を築きたいと思うのは当然のことだろう。

 しかし、ミドの立場は違っていた。夢多き25歳の彼女にとって、結婚はまだ他人事でしかなかった。二人の愛は進行形だが、結婚についての考え方の温度差は、葛藤の始まりとなる大きなきっかけとなるだろう。

◆ テサンとジェヒがミドにプレゼントした靴は、単純なプレゼント?それとも伏線?

 “恋人に靴をプレゼントしたら逃げられる”というジンクスがある。もちろん、信じる信じないは人それぞれだが・・・。テサンはミドに靴をプレゼントした。しかし、サイズが違っていた。ジェヒ(ヨン・ウジン)もまた、古くなったミドの靴を見てピンクのハイヒールを購入したが、まだプレゼントしていない。

 同じ女性を愛する二人の男の同じ行動は、偶然?それとも伏線・・・?その答えは作家のみが知っている。

◆ 状況を把握したジェヒ、秘密を抱いたチャンヒ。視聴者をやきもきさせる兄弟。

 ジェヒがとうとうテサンとミドの関係に気付いた。そして、兄チャンヒ(キム・ソンオ)とテサンが切っても切れない関係だという事実も知った。

 ジェヒは、過去に、コーヒーを飲んで帰った方がいいと言った事を思い出しながら、ミドに「オレ、なんであの時コーヒーチケットだけ渡したんだろう」と、積極的になれなかった自分を後悔する気持ちを伝え、また、会社の飲み会帰りに「おでこがまだ痛い・・・」と、愛する人を目の前にしながらどうすることもできない悲しい気持ちを間接的に伝え、ミドに対する想いをアピールした。

 そんなジェヒがミドをそう簡単に諦めることができるだろうか。ジェヒの今後の行動に注目したい。

 一方のチャンヒは、大きな秘密を抱えている。暗い雨の中、誰かをおぶって走った。何かにひどく恐れたチャンヒの事情は知るすべがない・・・。また、ジェヒの愛する女性がミドだということを知ったらどうなるだろうか?意外な展開が待っているかもしれない。(翻訳:宮本りさ)

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