(中国)スイス高級腕時計の輸入が大幅減、汚職対策の影響ここにも/コラム
2013年5月1日 15:09
[コラム【EMW】]
中国では、習近平国家主席の推進する汚職対策のあおりで、高級外食や高級ブランド品の売り上げに影響が出ている。接待削減や贈答品禁止などがうたわれているためで、これによりスイス製高級腕時計の輸入も大きく落ち込んでいるという。
香港紙「明報」が1日、海外メディアの報道を引用して伝えたところによると、スイスから中国本土への腕時計輸出額は今年1-3月期に前年同期比で26%減少した。香港向けも同9%の縮小となった。
販売の低迷を受け、スイスの高級腕時計ブランドの間では、中国での店舗網を縮小し始める動きも出てきた。報道によれば、オーデマ・ピゲは中国で展開する22店舗のうち、6店舗をすでに閉鎖。同社経営トップは、今後の中国事業の展開に慎重な姿勢を示している。
このほか、スウォッチ・グループは今年の中国での高級腕時計の販売の伸びが1桁台にとどまると予想している。低・中価格帯では2桁増を見込んでいるが、「ブレゲ」や「ブランパン」といった傘下の高級ブランドは伸び悩むとみている。