関空にアジア空港最大級のメガソーラーを建設、発電出力は約11600kW

2013年4月24日 11:33

 ソーラーフロンティアと日本政策投資銀行が新たに設立した共同投資会社「SFソーラーパワー」と新関西国際空港会社は23日、関西国際空港内に計約11,600キロワットの発電出力を持つ大規模太陽光発電施設「KIXメガソーラー」を建設することで合意したと発表した。

 新関空会社は「スマート愛ランド構想」の一環として、空港島内で太陽光や水素等のクリーンエネルギーによる創エネに取り組み、人と地球にやさしい「環境先進空港」を目指している。今回合意したメガソーラーはその取り組みの一環となり、アジアの空港としては最大級の規模になる予定。

 新関空会社が関西国際空港で有効利用できる土地や建物を提供し、ソーラーフロンティアがCIS薄膜太陽電池モジュールの提供及びメガソーラーの維持管理を行い、政投銀が同プロジェクトの資金調達を支援する。3社がそれぞれの役割を果たし、関西地域での再生可能エネルギーの普及を推進していく。

 設備概要としては、B滑走路の南側誘導路拡張予定地沿いの土地(約96,700平方メートル)と貨物上屋等(約23,000平方メートル)に、空港機能を損なわない光の防眩特性を有するソーラーフロンティア製のCIS薄膜太陽電池(計72,000枚)を設置する。年間発電量は合計1,200万kWhを想定している。この発電量は、一般住宅の年間電力使用量の約4,100世帯分に匹敵し、また、年間約4,000トンのCO2削減につながる。今年半ばごろから着工し、来年はじめの稼働を目指している。

 また、同案件は、今年1月に発表したソーラーフロンティアと政投銀の共同投資会社「SFソーラーパワー」(出資比率はソーラーフロンティア6割、政投銀4割)による第一号案件となる。なお、SFソーラーパワーはメガソーラーの稼働開始後、再生可能エネルギーの推進に賛同する地域金融機関などに、同事業に参画してもらうことも検討している。また、同案件は政投銀の「競争力強化ファンド」から投融資を受ける第一号案件でもある。

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