北方領土交渉再スタートの機会に総理が訪ロ

2013年4月23日 20:39

 安倍晋三総理は28日から5月4日までの日程で、ロシアはじめサウジアラビア、アラブ首長国連邦、トルコを訪問し、各国首脳と会談する。菅義偉官房長官が23日夕の記者会見で発表した。

 総理によるロシア訪問は「日本の総理として10年ぶりの公式訪問になる」(官房長官)。菅官房長官は総理のロシア訪問が「日ロ関係に新たな弾みと長期的発展の方向性を与えるものと思う」と訪問の意義を語った。

 また、懸案になっている北方領土問題については「戦後68年を経て、なお未解決の領土問題が1回の訪問で一気に解決する状況にないことも承知している」とし「今回の総理訪問によって北方領土交渉を再スタートさせ、両国の首脳の政治的意思を示し、確認することが大きな狙い」とした。

 あわせて「両国首脳が率直に忌憚のない意見交換をし、信頼関係を構築することが大事」とした。

 中東訪問については「エネルギー安全保障の強化や日本企業の進出支援とともに、地域の安定化支援や文化、人的交流の拡大を含む包括的パートナーシップの強化を目的にしている」と意図を説明した。(編集担当:森高龍二)

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