日産、上海モーターショーでコンセプトカー「Friend-ME」を世界初公開

2013年4月22日 17:15

 日産自動車は、4月20日から開催されている2013年上海モーターショーにおいて、コンセプトカー「Friend-ME(フレンド・ミー)」を世界初公開した。「Friend-ME」は力強い彫刻的なラインを持ち、きらびやかな夜の街中でも注目を集めるような堂々とした外観と、乗車した4人の友人たちが対等な立場で一緒にワクワク感を得られるようにデザインされた室内空間を特長としている。

 日産は、単一市場における世界最大のセグメントに属する顧客、すなわち、1980年代に生まれた約2億4,000万人の中国の若者「八零后」はどのようなことに憧れるのかということを探究し、特に20代半ばの男性の社会的な行動形態に焦点を当て、今回「Friend-ME」のコンセプトを作った。

 商品企画本部の本部長であるフランソワ・バンコン氏は、「八零后の男性は、世界最大の市場において非常に大きな集団を形成しており、その勢いは今や最高潮にある。今後数十年の世界の自動車トレンドは、八零后の男性の嗜好によって形作られていくことになるだろう。そのため、私たちは注意深く八零后の男性の将来の夢に耳を傾け、その夢に手が届くような商品を提案していくことが重要なのだと考えている。『Friend-ME』はその最初の提案となる」と述べている。

 「Friend-ME」は、低く幅広いスタンスと、短いフロントとリアのオーバーハングががっしりとしつつもアグレッシブでスポーティな印象を際立たせている。その魅力的なプロポーションに加え、立体的な『Vモーションシェイプ』のグリルからフェンダーやボディサイドへと流れるエネルギッシュで抑揚のある面、『ブーメランシェイプ』のヘッドランプとリアコンビネーションランプ、薄く軽さを表現した『フローティングルーフ』、跳ね上げたような形のCピラー部などは、互いに調和・共鳴し合いながら洗練された印象を与える。これら特徴的なデザインは日産車の新しいデザインの方向性の一つでもある。さらに、テクノロジーに精通した若者の嗜好に合わせて特別に開発されたネオン・グレーのボディカラーは、夜のドライブでもクルマのシルエットをより目立たせる効果を発揮する。

 また、「Friend-ME」は乗車する4人全員が対等な仲間であるため、それを体現するように、フロントとリアの4つのシートは全てが同じように先進的なスタイルでありながらそれぞれが独立している。そして、4人全員が、車速、ナビゲーション、燃料の残量など同じ情報を共有することができる。また、全員が同じ音楽を聴くことや、4人それぞれが自分のシートで自分の好きな音楽を聴くことも可能。

 兄弟姉妹がいない八零后の世代にとって、仲間と共有する時間はかけがえのないもの。「Friend-ME」に乗ることで、4人の仲間たちは自分たちだけのとても心地の良いプライベート空間を共有することができる。また、4人全員が対等であることを実感し、バーチャルにつながることでワクワク感を共有することも可能。

関連記事

最新記事