トヨタ、米ケンタッキー工場でレクサスES350を生産 2015年夏より

2013年4月22日 11:14

 トヨタ自動車は19日、トヨタ自動車九州で2014年後半より新型車の生産を開始すると共に、米ケンタッキー工場で2015年夏よりレクサスES350の生産を開始すると発表した。

 トヨタ九州での新型車生産は年間約8万台を予定している。トヨタは九州を中部に次ぐ国内第二の生産拠点と位置付けている。今後もトヨタ九州は、1992年の生産開始以来積み重ねてきた品質維持・向上の取り組みを生かし、高品質・高付加価値を生み出すモノづくり拠点としてオールトヨタの中で重要な役割を担っていく。

 また、トヨタは、トヨタ九州で生産しているESのうち、北米で販売しているES350をよりタイムリーに顧客に届けるため、米ケンタッキー工場で生産することとした。台数は年間約5万台。北米以外の地域向けES350およびES250(北米未導入)、ES300hについては引き続きトヨタ九州で生産する。

 ES350の生産開始に伴う米ケンタッキー工場の生産能力は、これまでの年間約50万台から約55万台となる。投資額は約3.6億ドル(約350億円)を予定。収益体質強化に向けた投資効率最大化を図りつつ、レクサスの品質確保に必要な投資を行った。新規雇用は約750人を予定している。

 トヨタの豊田章男社長は、米ニューヨークで現地時間19日に行った記者会見にて、「今回、アメリカで初めて、ケンタッキー州ジョージタウンにある工場でレクサスES350を2015年から生産開始することを発表でき、非常にうれしく思っている。アメリカが、日本以外で初めてESを生産する国となったことは、きわめて自然なことだ。レクサスが最初に導入されたアメリカ、レクサスブランドにとって世界最大の市場であるアメリカは、まさにレクサスの生まれ故郷である」と述べた。

関連記事

最新記事