NASA、新型のアンタレスロケット1号機打ち上げ成功
2013年4月22日 09:30
アメリカ航空宇宙局(NASA)とオービタル・サイエンシズ社は4月21日、新型のアンタレスロケット1号機の打ち上げ試験に実施した。
補給船「シグナス」を模したダミーを載せたアンタレスロケット1号機はアメリカ東部夏時間4月21日17時00分(日本時間4月22日6時00分)、バージニア州ワロップス島にある中部大西洋地域宇宙港(MARS)から離昇、打ち上げから約10分後にダミーのカプセルを所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。
「今回の打ち上げ試験の成功は、民間企業による国際宇宙ステーションへの物資や宇宙飛行士を送る重要な一歩をもたらした。アンタレスの完璧な打ち上げを成し遂げたオービタル・サイエンシズ社及びNASAチームにおめでとうと言いたい」
今回の打ち上げ成功を受け、NASAのチャールズ・ボールデン長官はこのように述べた。
アンタレスロケットはオービタル・サイエンシズ社が開発した中型ロケットで、国際宇宙ステーション(ISS)に「シグナス」と呼ばれる無人補給船を送り届けることを目的としている。「シグナス」打ち上げ用のアンタレスロケットは2段構成で、第1段目にはエンジン「AJ26」が2基、第2段目には固体ロケットモーター「キャスター30」が搭載されている。特に「AJ26」はもともとソビエト連邦の超大型ロケットN-1のために開発されたNK-15、NK-33を改良したものである。
なお、今回の打ち上げ試験の成功を受け、実機の「シグナス」を搭載してのISSへの打ち上げは今年の後半に行われるだろう。また、NASAとの契約では、2013年から2015年にかけて、シグナスは8回の補給ミッションを行う予定となっている。
写真=NASA。
■NASA Partner Orbital Sciences Test Launches Antares Rocket
http://www.nasa.gov/centers/wallops/news/antares-launches.html
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