米移民制度改革法案、現行法は「多国籍の人材派遣企業」
2013年4月22日 10:20
eggy 曰く、
「Gang of Eight」と呼ばれる米議員グループが、包括的移民制度現代化法案の内容を明らかにした。同法案は、H-1B ビザの年間発行上限を 65,000 から 180,000 に引き上げるとしながらも、条件を厳しくすることで米国人の仕事を海外へアウトソーシングする動きを「締め付ける」目的があるようだ (Computerworld の記事、本家 /. 記事より) 。
同法案が求めるものの一つが、H-1B 求人情報を雇用者が投稿するための web サイトを労働省に制作させるというものである。雇用者は、少なくとも H-1B ビザ申請者を採用する 30 日前までには同 web サイト上に求人情報を投稿しなければならないとしている。また、同法案は H-1B 労働者への給料を現行法より著しく引き上げることを求めている。H-1B 労働者が低賃金であるが故に、米国人の給料が引き下げられるのを防ぐのが目的のようだ。さらに、H-1B 労働者を採用する前に、まずは米国人労働者に対してこの割高な賃金を提示する求人情報を公開するべきとしている。
Gang of Eight の一人である Chuck Schumer 議員は元より、ビザは「多国籍の人材派遣企業」を造り出しており米国人の給料を引き下げていると批判していた。過去にも、H-1B 及び L-1 労働者が米国企業の従業員に占める割合の上限を 50 % に設定するよう求めていたが、今回の法案にもこの要求が盛り込まれているとのこと。
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