トヨタ、ハイブリッド車のグローバル累計販売台数が500万台を突破

2013年4月17日 16:52

 トヨタ自動車は17日、ハイブリッド車のグローバル累計販売台数が今年3月末までに512.5万台となり、500万台を突破したと発表した。

 トヨタは、環境への対応を経営の最重要課題の1つと位置付け、「エコカーは普及してこそ環境への貢献」との考えのもと、これまでハイブリッド車の普及に取り組んできた。1997年8月に日本でコースターハイブリッドEVを発売し、同年12月には世界初の量産ハイブリッド乗用車「プリウス」を発売して以来、多くの顧客に支えられ、累計販売500万台を達成した。

 初代プリウスの開発責任者である内山田竹志取締役副会長は、「初代プリウスは『21世紀のクルマ』を目指し、環境問題解決に向け、トヨタの答えを示そうと開発した。ハイブリッドシステムの開発はゼロからの出発で困難を極めたが、『21世紀に必ず必要になる技術』との強い思いでチャレンジした。初代プリウスを発売すると、予想以上の反響に、お客様の環境への意識の高さ、ハイブリッド車への期待の高さを実感。当時のお客様のご理解が今日のハイブリッド車普及の礎であり、その後に続くトヨタのハイブリッド車もお客様に育てていただいた。心から感謝申し上げたい」と述べている。

 2013年4月現在、トヨタは、ハイブリッド乗用車19モデル、プラグインハイブリッド車1モデルを、合わせて約80の国・地域で販売している。また、2012年のトヨタ販売のうち、グローバルでは14%、国内では40%がハイブリッド車となっている。さらに、2013年4月以降2015年末までに、グローバルで新型ハイブリッド車を18モデル投入する予定であり、今後も更なるラインナップの拡充、販売地域の拡大に努めていく方針。

 なお、2013年3月末までに販売したハイブリッド車のCO2排出抑制効果は、車両サイズおよび動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車のCO2排出量と比較し、約3,400万トンに上るとトヨタでは試算しており、気候変動の原因のひとつとされるCO2の削減に寄与したと考えている。また、ガソリン消費抑制量は、同等クラスのガソリンエンジン車のガソリン消費量と比較し、約1,200万kLの効果があったと試算している。

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