東レ、タイで自動車エアバッグ用ナイロン繊維を増産
2013年4月17日 12:36
東レは16日、タイで自動車エアバッグ用ナイロン繊維の生産設備を増強すると発表した。
タイにおける東レの子会社タイ・トーレ・シンセティクス社(略称:TTS)のアユタヤ工場にエアバッグ用ナイロン66繊維の生産設備を増設する。新設備の年産能力は約7,000トンで、稼動開始は2015年1月からの予定。
増設後の同社生産能力は現行比約4割増の年産約23,000トンとなる。それに伴い、東レグループのエアバッグ用ナイロン66繊維の生産能力は、日本の岡崎工場(愛知県岡崎市)とタイTTS社を合わせて年産約32,000トンに拡大する。
エアバッグ基布の世界需要は、自動車生産台数の増加に加えて、アジア各国をはじめとする新興国市場におけるエアバッグ装着率の向上により、2020年までに年平均約7%以上の成長が見込まれている。今回の増産はこの旺盛な世界需要の拡大を取り込むべく実施するもの。