西鉄ストアの本部基幹システム、AWS のクラウドサービス上に全面移行
2013年4月16日 12:20
insiderman 曰く、
福岡県・佐賀県にスーパーマーケット 56 店舗などを運営する西鉄ストアが、その本部基幹システムを刷新、Amazon Web Services (AWS) を使ったクラウド上で動作するシステムに移行したという (クラウド Watch の記事、ノーチラス・テクノロジーズのプレスリリースより) 。
稼働しているシステムは「売上・売掛金管理システム」「仕入・買掛管理システム」「テナント管理システム」「管理会計システム」という、どれも停止すると大きな影響のあるシステム。関係者がこれについて紹介しているが、バッチ処理はすべて Hadoop で処理しており、Hadoop クラスターの運用面でのトラブルやパフォーマンス問題を解決するために AWS を採用したという。いっぽう、AWS を利用することでコストパフォーマンスが少なくとも半分以下で、またクラウドを利用することによる運用負荷の軽減、可用性の向上などもメリットとしてあげられている。
開発者側もクラウドを使うことは絶対にないだろうと思っていたレベルの案件だったそうで、当然ながら AWS 側で障害が発生することもあらかじめ織り込んでのシステムだそうだ。この規模のシステムをクラウド上で動かす例は (少なくとも国内では) 少ないと思われる。とりあえず全面稼働は開始したが、ここからがある意味本番なのかもしれない。
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