【株式評論家の視点】幻のSQ値回復に注目、上昇トレンドキープの中で微調整も

2013年4月15日 22:04

■今週の相場見通し(4月15日~19日)

  4月第2週(8~12日)は黒田発言後の急騰を受け調整場面も想定されたが、日経平均週末12日に1万5000円台の年初来高値を更新する強い週だった。ただ、12日は高値更新後は利益確定の売りが先行する流れとなり、日経平均も3日ぶりの反落場面となった。

  4月第3週(15~19日)は前週末12日のニューヨーク株式が小幅安、シカゴ日経平均先物も大証比小幅安となったことを受け静かな始まりとなりそう。当面の注目点は12日のSQ値1万3608円。今の所、日経平均はそれに届かない、「幻のSQ値」となっている。目先人気が沸騰した時に現れる現象で、早期にその水準に届かないと相場は調整入りのケースが多い。その動向が注目される。

  しかし、今回は外国人買いという大きな背景がある。なかなか実現しない1ドル=100円だが、日本の異次元の金融緩和で100円クリアーは時間の問題。日銀の金融緩和で資金事情が好転した日本の金融機関が外国への投資を活発化させ、105円まで円安が進むとの見方も出ている。短期的なスピード調整がいつあってもおかしくないが、投資家の押し目買いで長期上昇トレンドはキープしたままの動きが続きそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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