ドイツ連邦特許裁判所、画面のスライドで端末をアンロックするAppleの特許を無効と判断
2013年4月7日 17:40
ドイツ連邦特許裁判所は4日、タッチスクリーンのスライド操作で端末をアンロックするAppleの特許を無効と判断した(TUAWの記事、FOSS Patentsの記事、本家/.)。
オランダで2011年に出された判決や英国で2012年に出された判決と同様、スウェーデンのNeonode社が2005年に発売した携帯電話「N1m」にスライド操作によるアンロック機能が搭載されていたことから新規性なしと判断されたとのこと。なお、iOSではロック画面に表示されるスライダーをスライドしてアンロック操作を行うが、N1mにはこのような表示がなく、画面下部を左から右にスライドするだけなので大きく異なる印象がある。しかし、米国とは異なり、欧州の特許法では技術的な問題を解決するために必要なければ新規性が認められにくいとのことだ。Appleは控訴する見通しだが、他社ではAppleの特許を回避したアンロック機能を搭載しているため、判決の影響は少ないものとみられている。 スラッシュドットのコメントを読む | アップルセクション | EU | YRO | 法廷 | パテント | スラッシュバック | アップル | iOS
関連ストーリー:
裁判で問題になっている特許を無効にする証拠に懸賞金 2013年02月15日
Micron、スライド式ロック解除の特許優先権を主張 2013年02月05日
米特許商標庁、ピンチズームに関連するAppleの特許を無効と判断 2012年12月22日
米特許商標庁、マルチタッチ操作などに関連するAppleの特許を無効と判断 2012年12月09日
米特許商標庁、Appleのバウンススクロールに関連する特許を無効と判断 2012年10月25日
Appleは研究開発よりも訴訟関連に金を投入している? 2012年10月12日
英でAppleにHTCが勝訴。Appleの特許4件のうち3件は無効との判断 2012年07月08日
Apple、「スライド操作でロック解除」の特許を取得。しかし「Appleが始めてではない」という判決も 2011年10月28日