写真家・藤原新也の個展が開催中 - 会場ではサイン入り写真集も発売

2013年4月5日 17:15


最新写真集「COLORS」の出版を期に、写真家・藤原新也による小規模個展「夢つづれ」が、東京・代々木VILLAGEにて開催中。


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本展「夢つづれ」は 70 年代後半に撮影された、藤原新也の写真としては実験的な写真群。藤原はこの撮影のために大正や昭和初期の着物の端切れを京都、東京の骨董商から買い集め、10着の着物と金襴緞子の帯を解いて、自らデザインした打ち掛けを製作。そして、雨の降るアメリカ・シアトルの森で大掛かりな撮影が行われた。今回の展示作品は2012年のパリフォトに出品した際にも多くの話題を呼んでいる。



なお、写真展で展示される作品は全て、現代では非常に珍しい銀塩プリントによるもの。正統な銀塩の感剤や現像液はもう生産されておらず、日本で銀塩プリントを行う事の出来る唯一のラボでプリントされた写真は、貴重な作品群となる。



会場ではエディションナンバー・サイン入りの最新写真集「COLORS」が販売される。30年を経てなお存在感を放ち続ける貴重な作品群を、お見逃し無く。



【写真展詳細】

会期 : 2013年3月23日(土)〜4月29日(金)

会場 : 東京都渋谷区代々木1-28-9 代々木VILLAGE2F

時間 : 12:00〜20:00 *月曜定休日(最終日4月29日(月)はオープン)

問い合わせ先 : 03-5459-5093



【アーティストプロフィール】

藤原新也

1944年、福岡県門司市(現:北九州市門司区)の門司港地区生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻中退。

インド、東京、アメリカなどを対象に、写真とエッセイを組み合わせた作品を発表。1972年の処女作『印度放浪』は青年のインド放浪記として、当時の青年層に大きな影響を与える。1977年、『逍遙游記』で第3回木村伊兵衛写真賞、1981年に発表した『全東洋街道』で第23回毎日芸術賞を受賞した。

本人の意思により辞退となったが、1983年に発表した『東京漂流』は、大宅壮一ノンフィクション賞及び日本ノンフィクション賞に推挙されるなど、小説家としても活躍している。


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