NASA、グレートオブザバトリー計画で撮影した小マゼラン雲の画像を公開
2013年4月5日 14:15
アメリカ航空宇宙局(NASA)は4月4日、グレートオブザバトリー計画(大規模観測計画)によって撮影された小マゼラン雲の画像を公開した。
小マゼラン雲は南半球の夜空で見える小さな不規則銀河で、地球から約16万光年離れている。この画像はグレートオブザバトリー計画であるハッブル宇宙望遠鏡、スピッツァー赤外線宇宙望遠鏡、チャンドラX線観測衛星によって撮影されたものを合成したもので、赤、緑、青が可視光、赤が赤外線、紫がX線を示している。
グレートオブザバトリー計画はNASAが宇宙空間から異なる波長で天体を観測する天文衛星計画で、1990年にハッブル宇宙望遠鏡、1991年にコンプトンガンマ線観測衛星(運用終了)、1999年にチャンドラX線観測衛星、2003年にスピッツァー赤外線宇宙望遠鏡が打ち上げられた。これらの衛星の観測成果は天文学への研究に大きく貢献している。
写真=NASA。
■A Confetti-Like Collection of Stars
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2013-122
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