【銘柄診断】ネット広告のインタースペースは今期大幅増収増益、調整一巡して再動意のタイミング接近
2013年4月1日 09:22
<業績&株価分析>
アフィリエイト(成果報酬)型ネット広告事業のインタースペース<2122>(東マ)に注目したい。株価は3月5日の高値後に調整したが、再動意のタイミングが接近しているようだ。今期(13年9月期)大幅増収増益見通しを評価する動きを強めるだろう。
今期連結業績見通しは売上高が前期比18.1%増の146億16百万円、営業利益が同33.6%増の7億50百万円、経常利益が同35.0%増の7億50百万円、純利益が同2.2倍の3億66百万円としている。第1四半期(12年10月~12月期)は前年同期比30.1%増収、同0.4%営業増益だった。採用増に伴う人件費増加、ソーシャルアプリなどメディア事業のシステム開発費増加で営業利益は小幅増益にとどまったが、主力のインターネット広告事業ではスマートフォン経由のコンテンツ分野を中心に好調が続いている模様だ。メディア事業では、得意とする恋愛シミュレーションゲームを複数のプラットフォームに配信する予定であり、通期ベースでは収益が改善する見込みだ。アフィリエイト広告市場の拡大を背景として、中期的にも収益拡大が期待されるだろう。
株価の動き(4月1日を効力発生日として1株を200株に分割のため修正値)を見ると、3月5日の高値1322円から反落して1000円近辺まで調整した。12年秋の400円近辺から3月5日の1322円まで3倍強の水準に上昇しただけに、目先的な上げ一服の展開は過熱感を冷ますためにも必要だろう。ただし1000円台を割り込むことなく足元では調整一巡感を強めている。3月29日の終値1065円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS54円60銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS335円34銭で算出)は3.2倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んで調整局面のようだ。ただし週足チャートで見ると13週移動平均線近辺まで調整し、再動意のタイミングが接近しているようだ。サポートラインを確認して強基調に回帰する可能性があるだろう。今期大幅増収増益見通しを評価する動きを強めて07年2月の1342円も視野に入りそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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