ヤフーとNHN Japan、検索領域で業務提携

2013年3月29日 20:25

 ヤフー<4689>とNHN Japanが、検索領域での業務提携に基本合意したと発表。ヤフーが運営する検索サービス「Yahoo!検索」とNHN Japanが運営するキュレーションサービス「NAVERまとめ」において連携した取り組みを行う。

 「NAVERまとめ」とは、インターネット上のあらゆる情報を対象に、一般のまとめ作成者の手を介して収集したリンクや画像・動画・テキスト・つぶやき等を自由に組み合わせ、ひとつのページに整理して保存・紹介することができる日本最大級のキュレーション・プラットフォームである。2009年7月にサービスを開始し、現在では月間12億2800万ページビュー、訪問者数4100万人の規模となっている。

 今後、ヤフ-が「NAVERまとめ」から情報データ提供を受け、「NAVERまとめ」専用の検索エンジンを開発。開発した「NAVERまとめ」専用の検索エンジンを活用して、「Yahoo!検索」において検索キーワードに最適な内容の「NAVERまとめ」記事のリンクを検索結果に表示し、検索結果ページから誘導するという。これによりヤフーは、「Yahoo!検索」独自の検索結果の提供を、NHN Japanは、利用ユーザーの利便性向上と、さらに有用なキュレーション・プラットフォームへの拡大を図る。

 「検索システム」と「人の力」による情報ナビゲーションを融合することで、新しいハイブリッドな検索を創造し、ユーザーの課題解決力を強化、検索満足度の向上を目指すという両社。確かに検索結果に独自性は見られるようになるであろうが、どこか「偏った」印象を拭えない結果となるのではないか。ジーエープロの調査した検索エンジン・ポータルサイトシェア・ランキングによると、Yahoo!Japanが53.4%でトップ、ついでgoogleの39.8%となっている。この数字がどう変化していくのか、注目に値するであろう。(編集担当:井畑学)

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