NEC、インドのソフトウェア開発会社を完全子会社化 グローバル事業を強化

2013年3月29日 13:35

 NECは29日、インドの大手ITサービスプロバイダHCL Technologies Limited(以下HCLT)との合弁開発会社であるNEC HCL Systems Technologies(出資比率:NECおよびNECシステムテクノロジー51%、HCLT49%)の、HCLTが保有する全株式の譲渡を受けることで合意したと発表した。同株式譲渡契約に基づき、同合弁開発会社はNECグループ100%出資の子会社「NEC Technologies India Limited」社となり、今年4月を目途に新たな体制で事業運営を開始する。

 同合弁開発会社は、インドにおけるソフトウェア開発リソースの強化を目的として2005年10月に設立された。NECは、同合弁開発会社でHCLTをパートナーとして得た経験・ノウハウをベースに、長年同社で培ってきたプラットフォーム系ソフトウェア製品の開発に加え、成長著しいインド・アジアパシフィック市場のみならず欧米・英語圏を中心とするグローバル市場に向けたNECのSI(System Integration)・ITソリューションビジネスの開発・サポート対応を行う重要拠点として強化するべく、今回完全子会社化を決定した。

 新会社は、従来どおりプラットフォーム系ソフトウェア製品の開発拠点として開発リソースを提供していく。これに加え、製品技術・開発ノウハウのグローバル展開・継承や、アジアパシフィック・欧米・日本向けシステム開発のオフショア開発拠点として主導的役割を担う。

 さらに、インド国内向けSIおよびソリューションビジネスへの対応拠点としてNECのインド国内ビジネスを推進するだけでなく、これまでの製品開発で培った技術ノウハウやSIプロジェクトで蓄積した業種・業務ノウハウにより、同社のシステムエンジニアによる英語圏を中心としたグローバル拡販・サポート対応を更に強化する。

 NECは、今回のようなITビジネス拠点の強化によりグローバル競争力のある製品・サービスを創出し、ビジネスを推進するとともに、グローバルコスト競争力、グローバル対応力、人的リソースの更なる強化を推進していく。

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