【株式評論家の視点】オルトプラスは今期から本格的な上げ潮期を迎える、底打ち反転も近い
2013年3月29日 11:03
<銘柄の見所>
オルトプラス<3672>(東マ)は短期で調整を切り上げ、切り返し相場に転じることが予想される。3月14日にマザーズへ新規上場されたが、当日は買い物殺到で初値はお預け。翌15日に公開価格1500円に対し4015円で初値をつけた。その後5月18日には5250円まで買い進まれる場面もあった。
これだけフィーバーすれば利益確定の売りが膨らむのも当然の流れだ。ただ、値動き的には3月25日の安値3230円を下回らずに推移しており、値ごろ面では底打ちムードが台頭しつつあるようだ。
同社はソーシャルゲームの開発・運営を行っている。今2013年9月期の第1四半期は営業利益2億7800万円(前年同期との比較なし)を確保した。前期の営業利益が1億7400万円の実績だったので、既に前期通期を上回っているペースだ。
主なタイトルには、会社を設立した2010年に提供を開始した競馬シミュレーションゲーム「ダービーズキングの伝説」や、2011年10月に提供を開始したカード対戦ゲームの「バハムートブレイブ」などがある。業績推移を見ても、営業利益は2010年9月期の1400万円の損失から2011年9月期1億200万円、2012年9月期1億7400万円、そして今9月期は9億700万円にジャンプアップする。つまり、業績が本当に上げ潮に乗り始めたのは今期からである。人気タイトルを相次いで提供していることで、アナリスト筋は来期もジャンプアップした今期を大きく上回るものと見ている。
株価は今期の大幅増益を評価してきたが、今後は次第に来期以降をもにらんだ展開に踏み込んでいく可能性が強い。アナリスト筋は来期の1株当たり利益は200円程度を予想しており、これでいくと株価は割安ということになる。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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