プロトンMロケット、通信衛星サットメックス8を打ち上げ

2013年3月28日 07:00

  インターナショナル・ローンチ・サービシズ社27日、通信衛星サットメックス8を搭載したプロトンM/ブリーズMロケットの打ち上げに成功した。プロトンMは昨年12月8日に打ち上げが失敗して以来、初の打ち上げ成功となった。

  サットメックス8を搭載したプロトンM/ブリーズMロケットは、バイコヌール現時時間27日1時7分(日本時間27日4時7分)、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地の200/39発射台から離昇、ブリーズMの5回に渡る燃焼の後の9時間13分後、衛星を所定の静止トランスファー軌道に投入した。

  サットメックス8はメキシコの衛星通信会社サットメックス(Satélites Mexicanos)社が運用する通信衛星で、アメリカのスペース・システムズ/ロラール社によって製造された。現在運用されているサットメックス5を置き換え、アメリカ大陸全域に通信・放送サービスを提供する。

  打ち上げ時の質量が5,474kgの大型衛星で、東経114.9度の静止軌道で運用される。設計寿命は約15年を予定している。

  プロトンM/ブリーズMは昨年12月8日にロシアの通信衛星ヤマル402を打ち上げたが、ブリーズMが予定より早く燃焼を終えてしまい、予定より低い軌道に投入し失敗に終わっており、今回の打ち上げは事故後、対策を施してた上での初となるものであった。

 ■Commercial Rocket Launch | Satmex 8 | Success Release | International Launch Services
http://www.ilslaunch.com/newsroom/news-releases/ils-proton-successfully-launches-satmex-8-satellite-satmex

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