カルフォルニア州、砂糖大根を使ったエタノールの精製工場を作る

2013年3月27日 08:00

taraiok 曰く、 カリフォルニア・セントラルバリーにある12組の農場で、大学の研究チームと州の交付金500万ドルの支援により、一時は栽培されなくなっていた野菜が復活するという。その野菜は甜菜。砂糖大根とも呼ばれ砂糖の原料として栽培されているものだ。しかし、同農場で栽培される甜菜は砂糖にするために栽培されるのではなく、燃料用のエタノールとして精製されるために栽培される「エネルギービーツ」と呼ばれるものだという。米国ではエタノールの精製はトウモロコシから作られているが、甜菜はトウモロコシよりも1トンあたりの糖分が高い。このため、1エーカー(約4平方メートル)の栽培面積で比較すると、とうもろこしの倍以上のエタノールを得ることができるのだという(MercuryNews.comEthanol Product Magazine本家/.)。

 通常の甜菜とエネルギービーツでは、糖分の違いがあるという。甜菜はショ糖が多く含まれる必要があるが、エネルギービーツではショ糖以外のグルコース、果糖、転化糖などのほかのマイナーな糖類も含まれている。また、ゴミを取り除く精製装置は食料加工用の甜菜ほどの精度は必要なく生育はエネルギービーツの方が簡単なようだ。2016年にデビューするアメリカ初の商業エネルギービート製油所は、毎年40万ガロンのエタノールを生産可能になる予定。これにより、多くの雇用と投資をもたらすものとなるだろうとしている。

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