【銘柄診断】ミルボンはヘアケア用剤好調、新製品も大きく寄与、株価4000円が視野
2013年3月26日 09:22
<業績&株価分析>
ミルボン <4919> に注目したい。ヘアケア用剤や染毛剤など業務用ヘア化粧品を主力としている。好業績を評価する形で株価は上値追いの展開が期待されるだろう。
今期(13年12月期)連結業績見通しについては売上高が前期比5.5%増の231億円、営業利益が同6.6%増の42億50百万円、経常利益が同6.0%増の39億60百万円、純利益が同14.6%増の24億40百万円としている。主力のヘアケア用剤や染毛剤が、新製品効果も寄与して順調に推移する見込みだ。取引先美容室では利用者の約5割を30代と40代が占めるようになり、年間利用額の増加が顕著な模様である。こうした状況も背景として、ヘアデザイナーを通じてオーガニック製品を提供する事業を、本格的に全国展開する模様だ。また海外展開については米国、中国、韓国に続きタイ、マレーシア、ベトナム、トルコでテスト販売を開始する。タイ工場は14年度の稼働予定だ。こうした施策も寄与して中期的に収益拡大が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、短期的な調整を挟みながら水準を切り上げる展開が続いている。足元では3420円まで上値を伸ばして07年8月の3445円以来の水準まで回復した。今期の好業績見通しを評価する動きだろう。3月25日の終値3330円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS177円06銭で算出)は18~19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間66円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1478円02銭で算出)は2.3倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺がサポートラインとなって、強基調の展開を継続している。テクニカル面での過熱感はなく、今期好業績見通しを評価して、短期調整を挟みながら上値を追う展開が期待されるだろう。06年8月以来の4000円台も視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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